標題

目次

祭る者と祭らるる者/1

一　司靈者の昇華としての神々/1

二　形態・裝態・持物に於ける司靈者と神々との間の轉寫關係/17

三　轉寫過程の種々相/36

四　神々の生活史の原型としての司靈者の行動/43

五　司靈者と神とを結びつける民衆の心理/55

六　祭る者が祭らるる者の説話に入り込む過程/58

神名の言語學的研究/65

一　神名研究の史的回顧/65

二　神名解釋の雜多不一致/73

三　神名と祭儀・神話の内容との關係/78

四　人物の内性に對する人物名の指標性/86

五　神名・英雄名の時代的區別/95

六　信奉地域に因む神名への關心/98

七　異民・異文化の接觸に因する複合的神名の發生/103

八　不透明なる神名の透明化の可能の限度/107

神話の誦語樣式/115

一　巫人による託宣としての神話の誦語樣式/115

二　祭儀に於ける司靈者の唱言としての神話の誦語樣式/131

三　呪文としての神話の特質/144

四　呪文としての神話の呪能の出自/151

五　呪文としての神話の誦語樣式/161

六　職業的なる語り手による神話の誦語/173

七　語部の神話的傳承の語りざま/174

八　神話誦語者の用具の問題/178

九　神話誦語の諸條件/184

マヤ族の無名神の考察/207

異形族考/225

一　異形族の定義その他/225

二　異形族の發生因としての指表語の誤解/231

三　異形族の發生因としての或る民族の肉體的特異性の誇張化/241

四　異形族の發生因としての呪術宗教的信仰及び實修/253

五　その他の發生因/262

六　異形族發生に關する諸多の樣式・法則の概括/263

狗人國傳説の研究/271

一　はしがき/271

二　狗人國傳説の諸文獻/273

三　狗王説話の考察/282

四　槃瓠説話の考察/292

五　苗族・猺族・〓族に於ける槃瓠の信仰・崇祀/305

六　狗人國の觀念信仰の母胎/317

ドルイディズムと基督教との鬪爭/325

一　アイルランドに於けるドルイド呪僧團の勢力/325

二　基督教化運動の鬪爭法とその實行状態/332

三　ドルイディズムに對する基督教化運動の妥協とその産果/341

ケルト吟唱詩人團と基督教/349

一　吟唱詩人の改宗轉向/349

二　吟唱詩人の消極的反抗と秘密なる異教擁護/352

三　改宗詩人たちの苦惱/368

四　吟唱詩人の詩に對する異教色の拂拭と基督教色注入との諸手法/376

ドルイド教的祭儀の基督教化/393

一　五朔節・バームサンデー・萬聖節等の基督教化/393

二　異教祭儀の基督教化の成否の種々相/402

ケルト異教神話の基督教化/413

一　異教神話に對する個々改修/413

二　異教神話に對する全的攻撃/431

三　改宗者の心理の複雜なる形相/437

ケルト族の宗教と聖パトリック/445

一　同聖徒の克服すべき諸對象/445

二　同聖徒の性格とその布教事業の特徴/448

民間傳承の不合理的分子とその合理化/459

一　不合理的分子の存在の樣態と意義/459

二　不合理的分子の發生因/465

三　不合理的分子の合理化の方法及び限界/480

索引

一般事項索引/1～18

著者名索引/1～7