標題

目次

一、　中國人の宗教

（一）　中國民族は宗教的民族/1

（註）中國に於ける回回教/7

（註）中國に於ける基督教/11

（二）　中國人と宗教的信仰/13

（註）祕密結社と迷信/14

（註）「哥老會」に就て/16

（註）「青帮」と「紅帮」/17

（註）「在理教」と「在家裡」/18

（註）「道院」と「紅卍字會」/20

二、　道教概論

（一）　道教とは何ぞや/25

（註）不老の術と不死の藥/27

（二）　道教の永生觀/29

（三）　老子の自然主義/32

（四）　道教は多神教か一神教か/35

（五）　上帝の神格と諸神との關係/37

（六）　神々の進化過程と「魔」/42

（七）　道家の「玉皇」は儒家の「上帝」/47

（八）　上帝思想の變遷と神仙/51

（九）　道教の起源と敬神/55

（一〇）　上帝を玉皇と呼んだ經路/61

（一一）　老子哲學に對する私見/64

（一二）　老子の一元論/68

（一三）　老子の虚無觀と唯一神/71

（一四）　玉皇の性質と中國人の態度/76

（一五）　道教を構成する要素/84

（一六）　道教は何を理想とするか/89

（註）裏面の學問と房中術/92

三、　通俗道教

（一）　通俗道教の經典/94

（二）　「太上感應篇」の構成/97

（三）　運命を支配する神々/101

（四）　感應篇に列擧せる善行/109

（五）　善行に對する應報/112

（六）　道徳標準の變化過程/117

（七）　「陰隲文」の應報と執行神/121

（八）　感應篇で禁戒せる惡行/124

（九）　惡行に對する應報/134

（一〇）　感應篇と中國社會の暗黒面/138

（一一）　道教道徳の心理的基礎/146

（一二）　中國の道徳思想と動機論/151

（一三）　宿命觀と道教/156

四、　聊齋志異の研究

（一）　聊齋志異の價値/163

（二）　民衆に同情する作者の熱情/166

（三）　本書を綴つた主なる動機/169

（四）　中國人の超自然力信仰/171

（五）　中國人の性慾衝動と仙人思想/175

（六）　性慾に對する神祕的崇拜/179

（七）　中國人の慾氣に就ての考察/183

（八）　中國人の賭博慾と其の種類/187

（九）　賭博に關する作者の態度/192

（一〇）　道教的迷信と不變の民族心理/194

五、　泰山の神々

（一）　泰山と民衆の「神の國」/198

（二）　泰山の神と冥府の判廷/200

（三）　道教神學と「玉歴鈔傳」/205

（四）　冥界の主宰「地藏王」/210

（五）　閻魔廳に關する傳説/214

（六）　「十王殿」と「八大地獄」/220

（七）　現代中國人の冥府觀/225

（八）　「竈神」と「城隍神」/228

（九）　城隍神と靈魂との關係/234

（一〇）　城隍崇拜と民衆の内的生活/236

（一一）　東嶽帝と城隍との關係/239

（一二）　城隍の裁判に關する傳説/243

（一三）　幽明相關の信仰と傳説/247

六、　道教の女神

（一）　「娘々」と民衆の女神信仰/252

（二）　「碧霞元君」の身元調べ/255

（三）　開劫と天書と三清に就て/258

（四）　公認された玉皇の名稱/261

（五）　人間を支配する東嶽大帝/264

（六）　泰山繁昌の中心は「碧霞元君」/267

（七）　「碧霞元君」の諸傳説/270

（八）　娘々の種類と觀音信仰/275

跋/279