みなサーチ活用事例の目次に戻る

事例1-3 Windowsパソコン、スクリーンリーダー「NVDA」、ブラウザ「Google Chrome」編

(1)前提条件

  • パソコンはWindows 10またはWindows 11
  • Windows用スクリーンリーダー「NVDA日本語版」
  • ブラウザ「Google Chrome」

(2)「NVDA」の事前の設定

NVDA 制御キーは、既定の設定では「無変換キー」、NumLock(ナムロック)がオフの場合の「テンキー 0」、そして Insert キーです(これは Delete や Home や End の各キーの近くにあります)。 NVDA 制御キーは、「変換キー」「Escapeキー」に割り当てることもできます。英語キーボードの場合は CapsLock キーに割り当てることもできます。

①  Ctrl+Alt+Nを押すか、Windowsキーでスタートメニューを開き、下矢印キーですべてのプログラムに行きます。Enterキーを実行し、下矢印キーでNVDAを選び、Enterキーで「NVDA」を実行することで起動します。
② NVDAを起動したら、上矢印または下矢印で、「キーボード配列」を「デスクトップ」または「ラップトップ」に設定します。
③ TabキーでNVDA制御キーを選び、設定したいキーにスペースキーでチェックします。
④ TabキーでWindowsへのサインイン後にNVDAを自動的に起動は、必要に応じてスペースキーで設定を変更します。
⑤ TabキーでNVDA起動時にこのダイアログを表示は、必要に応じてスペースキーで設定を変更します。
⑥ TabキーでOKに行き、Enterキーで設定を保存します。
⑦ 設定が終わったら音声を自分の好みの設定にしてみましょう。

  • NVDAの音声設定は、デスクトップ用キーに設定している場合は「NVDA+Ctrl+右矢印キー」、ラップトップ用キーに設定している場合は「NVDA+Shift+Ctrl+右矢印キー」を押して、設定画面を開きます。このキーを押すと「音声」、「速さ」、「高速読み上げ」、「高さ」、「音量」の設定項目に順番に移動します。
  • 設定値を変更するにはデスクトップ用キーに設定している場合は「NVDA+Ctrl+上矢印キー」または「NVDA+Ctrl+下矢印キー」、ラップトップ用キーに設定している場合は「NVDA+Shift+Ctrl+上矢印キー」または「NVDA+Shift+Ctrl+下矢印キー」を押して、設定の値を変更します。

(3)「みなサーチ」にログインしてみましょう

① 「Google Chrome」を起動します。キーボードのみで起動するには、以下のどちらかの方法を用います。

  • Windows+Dキーでデスクトップにフォーカスを移動させ、キーボードで英語の頭文字の「G」を入力し、「Google Chrome」にカーソルを合わせます。「G」で始まるアプリがデスクトップ内に複数ある場合は、「G」を何度か押して「Google Chrome」と読み上げたらEnterキーで実行します。
  • Windowsキーを押してスタートメニューを開き、下矢印キーで「すべてのプログラム」を選び、Enterキーで実行します。下矢印キーで「Google Chrome」を選び、Enterキーで実行します。

② みなサーチのURLを入力するために、F6キーまたはCtrl+Lでアドレスバーに移動します。

③ キーボードから「みなサーチ」のURL( https://mina.ndl.go.jp/ )を入力して、Enterキーで「みなサーチ」のページを開きます。

  • 開いた「みなサーチ」のページをブックマークに追加するには、Ctrl+Dで名前を入力して追加します。なお、名前の頭に英語のアルファベットの頭文字を付けておくと開くのに便利です。
  • ブックマークからみなサーチを開くにはAlt+FでChromeのファイルメニューから「B」キーを押して下矢印ですべてのブックマークから「みなサーチ」を選んでEnterキーで開きます。

④ ログインと読み上げられるまでTabキーを押します。ログインを行き過ぎてしまった場合はShift+Tabキーでリンクを戻ります。

⑤ Enterキーでログイン画面を表示します。

⑥ Tabキーで「利用者ID」と読み上げられたら利用者IDを入力します。

⑦ Tabキーで「パスワード」と読み上げられたらパスワードを入力します。

  • Tabキーで「パスワードを表示する」を押すと、パスワードの内容を読み上げることができます。
  • 利用者ID及びパスワードの入力内容を確認するには、TabキーまたはShift+Tabキーでそれぞれのエディットボックスに移動します。F2キーを押してエディットボックスを開き、左矢印キーまたは右矢印キーで1文字ずつ確認することができます。

⑧ Tabキーで「ログインしたままにする」に移動し、スペースキーでチェックを入れます。

⑨ Tabキーでログインに移動し、Enterキーでログインを実行します。

(4)早速「みなサーチ」トップページを読み上げさせてみましょう

  • 現在の位置からすべて読み上げするには、デスクトップ用キーでは「NVDA+下矢印キー」、ラップトップ用キーでは「NVDA+A」
  • 読み上げを中断するにはCtrlキー、読み上げの一時的な中断と再会はShiftキーを押します。
  • ページの先頭に移動するにはCtrl+Homeキーを押します。Homeキーがない場合は、FNキー+Ctrlキー+左矢印キーを押します。
  • ページの最後に移動するにはCtrl+Endキーを押します。Endキーがない場合は、FNキー+Ctrlキー+右矢印キーを押します。
  • 上の項目へ移動するには上矢印キーを、下の項目に移動するには下矢印キーを押します。
  • 次の文字を確認するには右矢印キーを、前の文字を確認するには左矢印キーを押します。
  • 次のリンクに移動するにはTabキー、前のリンクに移動するにはShift+Tabキーを押します。リンクを実行するにはEnterキーを押します。

以下の操作をするには、NVDA+SpaceキーまたはEscapeキーでブラウズモードに変更してから操作します。なお、文字入力やオブジェクト操作項目に移動した場合は自動的にフォーカスモードに切り替わりますが、うまく切り替わらない場合は、EnterキーまたはSpaceキーでフォーカスモードに切り替えてから文字入力などを行います。

  • 見出し項目へ移動Hキー、見出し項目を逆方向へ移動Shift+Hキー
  • フォーム画面での各コントロールへ移動Fキー、フォーム画面での各コントロールへ逆方向に移動Shift+Fキー
  • エディットボックスへ移動Eキー、エディットボックスへ逆方向に移動Shift+Eキー
  • プッシュボタンへ移動Bキー、プッシュボタンへ逆方向に移動Shift+Bキー
  • Table(表)へ移動Tキー、Table(表)へ逆方向に移動Shift+Tキー
  • Table(表)内では、
    Ctrlキー+Altキー+下矢印キーで表の行を下方向に移動
    Ctrlキー+Altキー+上矢印キーで表の行を上方向に移動
    Ctrlキー+Altキー+右矢印キーで表の列を右方向に移動
    Ctrlキー+Altキー+左矢印キーで表の列を左方向に移動

(5)全文テキストデータを検索してダウンロードしてみましょう

①  みなサーチトップページでTabキーを押して「全文検索 本の内容をキーワードで検索」と読み上げられたらEnterキーを押して全文検索を開きます。

② Tabキーで「キーワード 本のタイトルや著者」と読み上げられたら、検索する文字を入力します。ここでは日本の点字を考案した「石川倉次」と漢字で入力して、Enterキーで検索します。

③ Hキーを押して検索結果の件数の読み上げを確認します。

④ さらにHキーを押していくと、検索結果のタイトルを1件ずつ読み上げます。

⑤ 気になるタイトルが読み上げられたら下矢印キーで著者や出版者、出版年などの詳細な情報が確認できる他、キーワードにヒットした部分の前後を本文として読み上げることができます。本文の後に「ダウンロード」と読み上げられるタイトルは、全文テキストデータをダウンロードしてご利用いただけます。

⑥ 検索結果が多いので詳細検索で絞り込みを行います。TabまたはShift+Tabキーで詳細検索と読み上げられたら、Enterキーで詳細検索画面を開きます。

⑦ 詳細検索画面の各項目のエディットボックスやラジオボタン等(フォームコントロール)には、FキーまたはShift+Fキーで簡単に飛ぶことができます。

⑧ 「石川倉次」が点字を考案したのは1890年ですので、それからちょうど50年後の原本出版年である1940年から1940年で検索します。FキーまたはShift+Fキーで原本出版年に移動し、開始も終了も「1940」と入力し、Enterキーで検索を実行します。

⑨ Tabキーで検索結果一覧のタイトルを読み上げて、気になるタイトルがあればTabキーでダウンロードボタンを押して、全文テキストデータをダウンロードします。

(6)メモ帳で全文テキストデータを読んでみましょう

メモ帳は、Windowsに標準で搭載されているテキストエディタです。

① まず、テキストデータを実行した際、メモ帳が開くようにファイルの拡張子を関連付けします()。
② (5)の全文テキストデータのダウンロードが終わった後、Tabキーで「開く」を実行すると、メモ帳で全文テキストデータを開くことができます。
③ ファイルを開いた後、現在の位置からすべて読み上げするには、デスクトップ用キーでは「NVDA+下矢印キー」、ラップトップ用キーでは「NVDA+A」、読み上げを中断するにはCtrlキー、読み上げの一時的な中断と再会はShiftキーを押します。
④ メモ帳では文書の中に書かれている内容を簡単に検索することができます。Ctrl+Fキーを押して検索ダイアログボックスを開きます。検索する文字を入力したらEnterキーで検索を実行します。同じ単語がテキストデータに複数でてくる場合はF3キーで次の検索結果、Shift+F3キーで前の検索結果に飛ぶことができます。

※ファイル拡張子の関連付けの設定方法は、以下のとおりです。

1: Windowsキー+Eキーを押して、エクスプローラーを開きます。
2:メイン画面の要素を切り返すため、F6キーを押して「フォルダ選択」と読み上げたら下矢印キーでダウンロードしたフォルダを探します(例えば「ダウンロード」フォルダなど)。
3: Enterキーで「ダウンロード」フォルダを開き、F6キーを押してダウンロードフォルダの一覧を表示します。
4: 下矢印キーでテキストデータを探し、アプリケーションキーまたはShift+F10キーでアプリケーションメニューを開き、「プログラムから開く」を実行します。
5: 下矢印キーで「メモ帳」があればそれを実行し、メモ帳で開きます。
6: 初回は「別のプログラムを選択」を選び、「メモ帳」を選択してTabキーで「常にこのアプリを使って .txt ファイルを開く」にチェックすることで、次回からテキストデータをメモ帳で開くことができます。

 

みなサーチ活用事例の目次に戻る