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事例1-2 Windowsパソコン、スクリーンリーダー「PC-Talker Neo」、音声ブラウザ「NetReader Neo(ネオモード<Chromiumベース>)」編

(1)前提条件

  • パソコンはWindows 10またはWindows 11
  • Windows用スクリーンリーダー「PC-Talker Neo」
  • 音声ブラウザ「NetReader Neo(ネオモード<Chromiumベース>)」
  • 「PC-Talker Neo」に付属の点字入力ドライバー「KTOS」による点字入力が必要な場合は、6点入力可能なキーボード(※)。

※6点入力可能なキーボードの確認方法:メモ帳やWordを立ち上げて、6点入力で用いる「F」「D」「S」「J」「K」「L」と、それらのキーとの同時押しの組み合わせに使う「Spaceキー」「無変換キー」の八つの同時キー押しが可能なもの。

(2)「PC-Talker Neo」の事前の設定

「NetReader Neo」を使用する場合は、PC-Talker Neoのインストール後に以下の設定を行います。

① F12キーを押して、「AOKメニュー」を開きます。
 F12キーで「AOKメニュー」が開かない場合は、Windowsキーでスタートメニューを開き、下矢印で「AOKメニュー」を実行します。
② 「AOKメニュー」から下矢印キーで「PC-Talkerの設定」を実行します。
③ 下矢印キーで「ユーザー補助」を実行します。
④ 「安心安全な使い方で操作する」をスペースキーでチェックを外します。
 この設定をすることで「PC-Talker Neo」の読み上げ等の設定が、Ctrlキー+Altキー+特定のキーで可能になります。
⑤ Enterキーで設定を保存します。
⑥ Escapeキーを2回押して「AOKメニュー」を終了します。
⑦ 設定が終わったら読み上げ速度を自分の好みのスピードにしてみましょう。

  • PC-Talkerの読み上げ速度の変更は、Ctrl+Alt+F7キーで行います。ファンクションキーによる変更ができない場合は、Ctrl+Alt+Qキーで行います。
  • 「NetReader Neo」が起動しており、「NetReader Neo」の画面にフォーカスがある場合はF7キーでも変更可能です。

⑧ 音声のボリュームを変更したい場合は以下のキー操作を行ってください。
 PC-Talkerのマスターボリュームの変更はCtrl+Alt+F11キー
 PC-Talkerの出力ボリュームの変更はCtrl+Alt+^キー

(3) 「みなサーチ」にログインしてみましょう

① 「NetReader Neo」を起動します。キーボードのみで起動するには、以下の3つの方法のいずれかを用います。

  • Windows+Dキーでデスクトップにフォーカスを移動させ、キーボードで英語の頭文字の「N」を入力し、「NetReader Neo」にカーソルを合わせます。「N」で始まるアプリがデスクトップ内に複数ある場合は、「N」を何度か押して「NetReader Neo」と読み上げたら、Enterキーで実行します。
  • Windowsキーを押してスタートメニューを開き、下矢印キーで「NetReader Neo」を選び、Enterキーで実行します。
  • F12キーを押して「AOKメニュー」を開き、下矢印キーで「NetReader Neo」を選び、Enterキーで実行します。「NetReader Neo」が「AOKメニュー」の一番上にある場合は、F12キーを押した後、Enterキーで実行すれば開くことができます。

② みなサーチのURLを入力するために、Ctrl+O で「開く」というダイアログボックスを実行するか、またはCtrl+Lでアドレス検索バーに移動します。

③ キーボードから「みなサーチ」のURL( https://mina.ndl.go.jp/ )を入力して、Enterキーで「みなサーチ」のページを開きます。

  • 開いた「みなサーチ」のページを「お気に入り」に追加するには、Ctrl+Dで名前を入力して追加します。なお、名前の頭に英語のアルファベットの頭文字を付けておくと開くのに便利です。
  • 「お気に入り」からみなサーチを開くには、Ctrl+Iで「お気に入り」に移動し、下矢印で「みなサーチ」を選んでEnterキーで開きます。

④ ログインと読み上げられるまでTabキーを押します。

  • 右Shiftキーの1つ左の\(円マーク)で、次のリンクに移動可能です。ログインを行き過ぎてしまった場合は、Shift+Tabキーでリンクを戻ります。
  • 右Shiftキーの2つ左の/(スラッシュ)で、前のリンクに移動可能です。

⑤ Enterキーでログイン画面を表示します。

⑥ Tabキーで「利用者ID」と読み上げられたらEnterキーを押して入力画面を開き、利用者IDを入力してEnterキーで確定します。

⑦ Tabキーで「パスワード」と読み上げられたらEnterキーを押して入力画面を開き、パスワードを入力してEnterキーで確定します。

  • Tabキーで「パスワードを表示する」を押すと、パスワードの内容を読み上げることができます。
  • 利用者ID及びパスワードの入力内容を確認するには、TabキーまたはShift+Tabキーでそれぞれのエディットボックスに移動し、F2キーまたはEnterキーを押してエディットボックスを開き、左矢印キーまたは右矢印キーで1文字ずつ確認することができます。

⑧ Tabキーで「ログインしたままにする」に移動し、スペースキーでチェックを入れます。

⑨ Tabキーでログインに移動し、Enterキーでログインを実行します。

(4)  早速「みなサーチ」トップページを読み上げさせてみましょう

  • ページ先頭から全文を読み上げさせるにはAlt+F5キーを押します。
  • カーソルを中断した位置へ移動して読み上げを中断するにはEscapeキー、カーソルの位置から読み上げを再開するにはAlt+F10キーを押します。
  • ページの先頭に移動するにはCtrl+Homeキーを押します。Homeキーがない場合は、FNキー+Ctrl+左矢印キーを押します。
  • ページの最後に移動するにはCtrl+Endキーを押します。Endキーがない場合は、FNキー+Ctrl+右矢印キーを押します。
  • 上の段落へ移動するには上矢印キーを、下の段落に移動するには下矢印キーを押します。
  • 上の文節へ移動するには左矢印キーを、下の文節に移動するには右矢印キーを押します。
  • 上の行へ移動するにはCtrl+上矢印キーを、下の行に移動するにはCtrl+下矢印キーを押します。
  • 次の文字を確認するには右矢印キーを、前の文字を確認するには左矢印キーを押します。
  • 次のリンクに移動するにはTabキー、前のリンクに移動するにはShift+Tabキーを押します。右Shiftキーの1つ左の\(円マーク)でも次のリンクに移動、右Shiftキーの2つ左の/(スラッシュ)でも前のリンクに移動可能です。リンクを実行するにはEnterキーを押します。

みなサーチのトップページや検索画面などでは、以下のジャンプ(ナビゲーションキー)を使うと便利です。

  • 見出し項目へ移動Hキー、見出し項目を逆方向へ移動Shift+Hキー
  • フォーム画面での各コントロールへ移動Fキー、フォーム画面での各コントロールへ逆方向に移動Shift+Fキー
  • エディットボックスへ移動Eキー、エディットボックスへ逆方向に移動Shift+Eキー
  • プッシュボタンへ移動Bキー、プッシュボタンへ逆方向に移動Shift+Bキー
  • 表示形式が「表形式」の場合、次のテーブルへ移動Bキー、前のテーブルへ逆方向に移動Shift+Bキーで表を探し、InsertキーでTableモードオンにすることで、表を矢印キーで縦横に移動することができます。

※みなサーチの画面でショートカットが聞かないことがまれにありますが、そのときはCtrl+InsertキーでChromiumモード オフになっているかご確認ください。

(5) 全文テキストデータを検索してダウンロードしてみましょう

① みなサーチトップページでTabキーを押して、「全文検索 本の内容をキーワードで検索」と読み上げられたらEnterキーを押して全文検索を開きます。

② TabキーまたはEキーで「キーワード 本のタイトルや著者」と読み上げられたら、Enterキーを押して検索画面を開き、検索する文字を入力します。ここでは日本の点字を考案した「石川倉次」と漢字で入力して、Enterキーで入力を確定します。BキーまたはTabキーで検索に移動し、Enterキーで検索を実行します。

③ Hキーを1回押して検索結果の件数の読み上げて確認します。

④ さらにHキーを押していくと検索結果のタイトルを1件ずつ読み上げます。

⑤ 気になるタイトルが読み上げられたら、下矢印キーで著者や出版者、出版年などの詳細な情報が確認できる他、キーワードにヒットした部分の前後を本文として読み上げることができます。本文の後に「ダウンロード」と読み上げられるタイトルは、全文テキストデータをダウンロードしてご利用いただけます。
⑥ 検索結果が多いので詳細検索で絞り込みを行います。TabまたはShift+Tabキーで詳細検索と読み上げられたら、Enterキーで詳細検索画面を開きます。

⑦ 詳細検索画面の各項目のエディットボックスやラジオボタン等(フォームコントロール)には、FキーまたはShift+Fキーで簡単に飛ぶことができます。

⑧ 「石川倉次」が点字を考案したのは1890年ですので、それからちょうど50年後の原本出版年である1940年から1940年で検索してみます。FキーまたはShift+Fキーで原本出版年に移動し、Enterキーを押して入力ダイアログを開きます。全角/半角キーで半角入力に変更した後、開始も終了も「1940」と入力し、Enterキーで確定します。TabキーまたはBキーで検索のプッシュボタンに移動し、Enterキーで実行します。

⑨ Tabキーで検索結果一覧のタイトルを読み上げて、気になるタイトルがあればTabキーでダウンロードボタンを押して、全文テキストデータをダウンロードします。

(6) MyEditで全文テキストデータを読んでみましょう

MyEditは、スクリーンリーダー PC-Talker Neoに標準で搭載されているテキストエディタで、テキストデータや点字データ等を簡単に利用することができます。

① まず、テキストデータを実行した際、MyEditが開くようにファイルの拡張子を関連付けします()。
② (5)の全文テキストデータのダウンロードが終わった後、Tabキーで「開く」を実行すると、MyEditで全文テキストデータを開くことができます。
③ ファイルを開いた後、文頭から全文読みをするにはAlt+F5キーを押します。読み上げを中断するにはEscapeキーを押します。読み上げを中断した位置、すなわちカーソル位置から全文読みするには、Alt+F10キーまたはCtrl+;キーを押します。
なお、PC-Talker Neoでは、通常のスクリーンリーダーとは別に読書読みの音声設定ができ、読書音声でカーソル位置から全文読みするには、Ctrl+Alt+Win+F9キーを押します。
④ MyEditでは文書の中に書かれている内容を簡単に検索することができます。Ctrl+Fキーを押して、検索ダイアログボックスを開きます。検索する文字を入力したら、Enterキーで検索を実行します。同じ単語がテキストデータに複数でてくる場合は、F3キーで次の検索結果、Shift+F3キーで前の検索結果に飛ぶことができます。行番号を指定してジャンプするにはCtrl+Jキーを押します。
⑤ また、MyEditでは、以下のファンクションキーで、読み上げや拡大率の変更が簡単にできます。

  • 通常/拡大画面切替:F6キー
  • 音声スピードの変更:F7キー
  • 音声ボリュームの変更:F11キー

※ファイル拡張子の関連付けの設定方法は、以下のどちらかを使用します。

(a)
a-1:スタートメニューからMyEditを開きます。
a-2:Altキーでメニューを開き、右矢印キーで「環境」まで移動し、下矢印キーで「関連付け設定」まで行き、Enterキーで開きます。
a-3:Tabキーで追加まで移動し、Enterキーを押します。
a-4:「関連付ける拡張子」と読み上げられたら「txt」と入力し、Tabキーで拡張子の説明のところには「テキストデータ」等と入力し、Enterキーで設定を保存します。

(b)
b-1:Windowsキー+Eキーを押して、エクスプローラーを開きます。
b-2:メイン画面の要素を切り返すため、F6キーを押して「フォルダ選択」と読み上げたら下矢印キーでダウンロードしたフォルダを探します(例えば「ダウンロード」フォルダなど)。
b-3:Enterキーで「ダウンロード」フォルダを開き、F6キーを押してダウンロードフォルダの一覧を表示します。
b-4:下矢印キーでテキストデータを探し、アプリケーションキーまたはShift+F10キーでアプリケーションメニューを開き、「プログラムから開く」を実行します。
b-5:下矢印キーで「テキストエディター MyEdit」があれば実行し、MyEditで開きます。
b-6:初回は「別のプログラムを選択」を選び、「テキストエディター MyEdit」を選択してTabキーで「常にこのアプリを使って .txt ファイルを開く」にチェックすることで、次回からテキストデータをMyEditで開くことができます。

 

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